クロ・サン・ジャックを別にすれば、ジュヴレ・シャンベルタン・レ・カゼティエは、ジュヴレ・シャンベルタン村で最も高く評価されている一級畑といってよいでしょう。この8.4ヘクタールの南東向き畑は北側でクロ・サン・ジャックと隣接しており、平均標高が325mとブルゴーニュの他地区よりも高いため、ワインはより温暖なメソ気候の恩恵を受け、排水性にも優れ、その結果としてブドウの凝縮度が高まります。

熱心なジュヴレ・ファンにとって、レ・カゼティエのピノはクロ・サン・ジャックよりも若いうちから楽しめる傾向があります。スタイル面では、ブルーノ・クレールのセラーマスターは、レ・カゼティエは常にクロ・サン・ジャックよりもpHが高く(酸が低く)現れると指摘しています。それが、赤系果実主体のクロ・サン・ジャックに対し、レ・カゼティエにはより黒系果実のキャラクターが表れがちであるという違いにつながります。ブルゴーニュの専門家ジャスパー・モリスは、クロ・サン・ジャック、カゼティエ、そしてコンボットをジュヴレ・シャンベルタンの一級畑の中でも最高峰とみなしています。クロ・サン・ジャックは区画の画定が比較的均質であること(そのため生産者にとって年ごとの品質の一貫性がより保証される)から、しばしば頂点の座を主張しますが、ジャスパー・モリスはコンボットを「outstanding(卓越している)」と評したうえで、カゼティエをコンボットより上位に位置づけています。

由来の歴史に関心のある方へ:「一時期、このクリマがジュヴレ・シャンベルタンの城の上に位置していることから、その語源をcastel(城)に求める人々もいました。フランソワーズ・デュマによれば、よりもっともらしい説明は、カゼティエはcassis(カシス)に由来するというもので、これは野生のカシスや赤スグリの低木が存在していたことを示唆します。」—— シャルロット・フロモン『ラ・コート・ド・ニュイ・オ・グラン・ジュール』。

本日のカゼティエのバナー画像はベッキー・ワッサーマンの作品に敬意を表して掲載しています。